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めまぐるしい展開 2010年3月28日 リジョナル、MP戦 BOARD:9(2nd Session) DEALER:N VUL:E−W 今日のパートナーはAさんです。 二日目、後半のラストラウンドです。 EASTに座って以下のハンドが来ました。 sira_sawa S:AQ97 H:7 D:A972 C:KJ42 14HCPの4−1−4−4ハンドです。 2番手で1Dオープンしました。 左手パス。 パートナーが1Hとレスポンスします。 右手パス。 僕は1Sとリビッドします。 次のパートナーのビッドは2C。よくありそうな展開です。 4thスート・フォーシングです。 僕はHeartのサポートがあればHeartをビッドできますが、あいにくありません。 ここで4thスーツをレイズすればClubを持っていることを示すことができます。 3Cとレイズしました。 これでパートナーには4−0−5−4か4−1−4−4の形と伝わっているはずです。 すると、パートナーが4NTをビッドしました。 直前のスートでローマン・キーカード・ブラックウッドを使う約束にしています。 パートナーの2CはClubを保証しないアーティフィシャルなビッドですが、 僕の3CはClubを示しています。 Clubをトランプにすれば僕は3キーカード持っていますから5Dと答えました。 するとパートナーは5NT。 キーカードが全て揃ったようです。 5NTにはサイドスートのKingの位置を答える約束です。 このハンドはサイドスートのKingがありませんから6Cといえばよいのですが、 DKやHKがあったときは6Cを超えてしまいます。 ほっとして6Cをビッドしました。 パス、パス、パスでパートナーの6Cに決まりました。 オークションは以下の通りとなりました。 W N E S Aさん RHO sira LHO P 1D P 1H P 1S P 2C* P 3C P 4NT* P 5D* P 5NT* P 6C* P P P// 2C・・・Clubに無関係。ワンラウンド・フォーシング。 4NT・・・ClubのRKC。 5D・・・03キーカード。 5NT・・・Kingアスキング。サイドスートのKingを下のランクから答える。 6C・・・サイドスートのKingなし。 全体のハンドは以下の通りでした。 Aさん S:K5 H:AKJ54 D:K3 C:AT73 LHO RHO S:8632 W S:JT4 H:83 S|N H:QT962 D:T65 E D:QJ84 C:9865 C:Q sira_sawa S:AQ97 H:7 D:A972 C:KJ42 右手のオープニング・リードはSJで、 ディクレアラーはSKで勝ち。 CAをキャッシュしてSQがドロップします。 構わずClubを3勝すると、右手が捨てるものに困り、ついにはSTを捨てました。 次にディクレアラーがSpadeを3勝すると、右手がまた困りHeartを捨てます。 HAKを叩くとHQが落ちてHJが取れるようになり7メイク。 しかし、結果はよくありませんでした。 Spadeを上からキャッシュすると4勝できるようになっているため、 NTで6メイクするからです。 後で聞いたところ、5NTはKingを確認するビッドではあるものの、 6Cを超える可能性がある=6NTを探っているということでした。 SQ1枚分余裕のある僕が6NTというべきだったかもしれません。
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心理トリック 2010年3月21日 セクショナル、チーム戦 BOARD:25(2nd Session) DEALER:N VUL:E−W 今日のパートナーはNさんです。 チームメイトはOさん、sallychanさんです。 後半のラスト・ラウンドです。 EASTに座って以下のハンドが来ました。 sira_sawa S:Q832 H:93 D:KQJ962 C:6 2番手でパスをすると、左手もパス。 パートナーが4番手で1Cオープンしました。 右手のパスに僕は1Sとレスポンスします。 左手パス。 パートナーが3Sとリビッドします。 僕は隠し財産のDiamondがあるので、4Sへレイズし、僕の4Sに決まりました。 オークションは以下の通りとなりました。 W N E S Nさん RHO sira LHO P P P 1C P 1S P 3S P 4S P P P// Nさん S:AK76 H:QJT D:8 C:KJ875 LHO RHO S:T W S: H: S|N H: D: E D: C: C: sira_sawa S:Q832 H:93 D:KQJ962 C:6 左手のオープニング・リードはSTでした。 ダミーが現れます。 3Sはちょっといいすぎです。ミスフィットのせいで、さらに価値が下がっています。 HAK、DA、CAとクイック・4ルーザーあります。 オープニング・リードがトランプだったので、開幕4連敗だけは避けられたようです。 左手はHA、HK、DA、CA、CQの内、何枚かを持ち、サイドスートはリードしづらくて トランプをリードしたのではないでしょうか。 僕はこれを利用した良い案を思いつきました。 ダミーのSAで勝ち、ダミーからD8を引くのです。 DAで勝ったディフェンダーは、僕がクロスラフをしたがっていると考えて ”定石どおりサイドスートをキャッシュせず”に、トランプを返す可能性が高そうです。 真意はどうあれ、トランプリードのおかげで、ディフェンダーの頭には「逆刈り」が インプットされているはずです。 ダミーのSAで勝ち、ダミーからD8をリードしました。 右手がDAで勝ち、S9を返してきます。 見事にうまくいきました。後はトランプが3−2でさえあれば終わっています。 Spade3つ、Diamond5つ、後はSpadeを別々に使って2つの10個です。 ハンドからS3を出すと左手がSJをフォロー。ダミーのSKで勝ちます。 3順目のSpadeをリードしてSQでハンドに戻りつつ、右手の最後のトランプを刈り上げました。 DTが落ちてくるのを確認しつつ、Diamondを5連勝します。 ダミーからHeart3つ、Club2つを捨てます。 ディフェンスはClubを少しとHeartをたくさん捨てています。 僕はDiamondを走りながら、Clubのフィネスをどうするか考えます。 右手にDAがあったので、CAは反対の左手が持っていることにしました。 オーバートリックなので、気楽です。 ハンドからC6をリードすると、左手からCAが出てきました。 ダミーからC8を出して負け。後残り全部取りますとクレームしました。 5メイク。+650点。 全体のハンドは以下の通りでした。 Nさん S:AK76 H:QJT D:8 C:KJ875 LHO RHO S:JT W S:954 H:K864 S|N H:A752 D:543 E D:AT7 C:AT94 C:Q32 sira_sawa S:Q832 H:93 D:KQJ962 C:6 裏は、4SbyW 1ダウンさせ。+100点。+13IMP。
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ダック、ダック、ダック 2010年3月14日 セクショナル、チーム戦 BOARD:10(2nd Session) DEALER:E VUL:BOTH 今日のパートナーはKさんです。 チームメイトはTさん、Yさんです。 後半の3ラウンド目です。 EASTに座って以下のハンドが来ました。 sira_sawa S:A873 H:KT9 D:QT32 C:98 1番手でパスをすると、パートナーが3番手で1Cオープンしました。 右手が1Sとオーバーコールをします。 僕は当然の1NTをビッドします。 すると左手が2Sへとレイズ。 パス、パス、パスで右手の2Sに決まりました。 オークションは以下の通りとなりました。 W N E S Kさん RHO sira LHO P P 1C 1S 1NT 2S P P P// Kさん S: H: D: C: LHO RHO S:964 W S: H:Q853 S+N H: D:AJ97 E D: C:Q2 C: sira_sawa S:A873 H:KT9 D:QT32 C:98 僕は特にリードしたいスートがあるわけではありません。 パートナーが3番手で1CオープンでしたのでClubをリードすることにしました。 僕はオープニング・リードにC9を選びました。 ダミーが現れます。 まともな強さのダミーです。 パートナーは3番手なのでライト・オープンなのかもしれませんし、 1Sオーバーコールがたいしたことないのかもしれません。 パートナーに11HCPぐらいを想定すると、右手は11HCPとなります。 ダミーからCQがフォローされ、パートナーがCAで勝ちました。 CKはディクレアラーにあるということになります。 パートナーはSTをリターン。ダミーでのClubラフを防ぐためには逆刈りが必要です。 ディクレアラーがSJを出しましたが、僕は反射的にS3を出しました。 パートナーのSTを見た瞬間に僕のS87が役に立ちそうで、SAであがっては台無しになってしまう気がしたのです。 ディクレアラーはSJが勝たされ拍子抜けした感じでしたが、CK、C6とプレイしました。 僕はH9捨て。ダミーのS6でClubをラフします。 ディクレアラーがClubを4枚持っているときにはダミーのS9でラフされてしまうので、 SAで勝ち、Spadeを返しておくべきだったかと後悔しかけましたが、実は損していないことに気づきました。 ダミーのS9がなくなるので、ディクレアラーにSKQxx、僕にSA87と残り、僕はSpadeで2勝できます。 Kさん S: H: D: C: LHO RHO S:9 W S: H:Q853 S+N H: D:AJ97 E D: C:− C: sira_sawa S:A87 H:KT D:QT32 C:− しかし、実際にはディクレアラーはダミーからS9を指示しました。 Clubはもうラフする必要がないようです。 パートナーはClub捨て。ディクレアラーはオーバーテイクできません。 僕はS9をダックしてみることにしました。 ディクレアラーはハンドエントリーがなくて困るかもしれません。 S9が勝たされたディクレアラーはダミーからDA、D7とプレイしました。 2順目のDiamondをパートナーがDKで勝ち、ディクレアラーもフォローしました。 そしてパートナーがCQをリード。ディクレアラーがSQでラフします。 トランププロモートが成功しました。僕はオーバーラフせずに、DTを捨てておけばよいのです。 3度目のダックです。 ディクレアラーも何が起きているのか承知しています。 トランプを刈れなくなったので苦し紛れにH2をリードしてきました。 僕はHKで勝ちます。DQをリードすると、パートナーはフォローし、ディクレアラーはH7を捨てました。 僕のDQが勝ちました。 残り3枚です。HTをリードして、パートナーがHAで勝ち。 パートナーが何をリードしてもディクレアラーをクー・アンパッサンにかけてあと全部取ります。 のはずでしたが、なぜかパートナーはHAをあがらず、ディクレアラーのHJが勝ちました。 残り2枚のトランプは僕が勝ちますから1ダウンさせ。+100点。 全体のハンドは以下の通りでした。 Kさん S:T H:A64 D:K65 C:AJT753 LHO RHO S:964 W S:KQJ53 H:Q853 S+N H:J72 D:AJ97 E D:84 C:Q2 C:K64 sira_sawa S:A873 H:KT9 D:QT32 C:98 裏は、2SbyN 1ダウン。−100点。プッシュ。
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豪快な打ち上げ花火 2010年3月7日 リジョナル、MP戦 BOARD:18(2nd Session) DEALER:E VUL:N−S 今日の最終ボードです。 EASTに座って以下のハンドが来ました。 sira_sawa S:KT7643 H:76 D:− C:AKQ42 黒い6−5ハンドです。 1番手で1Sオープンしました。 左手パス。 パートナーのレスポンスは2D。これは1ラウンド・フォーシングです。 僕はミスフィットでは3Cという元気はなく、単に2Sとリビッドしました。 パートナーの次のビッドは4C。 3Cといえばナチュラルでフォーシングになるわけですから これはSpadeサポートとシングルトンかボイドのClubを示します。 僕はClubにアナーが集まっていますが、無駄にはなっていません。 僕のハンドでウイナーが数えられます。 しかし、Heartが打ち抜きではスラムはできません。 ボイドのDiamondを示すため、というよりは、パートナーが4Hキュービッドできるかどうか 4Dとキュービッドしました。 するとパートナーから4Hとキュービッドが返ってきます。 飛び上がりそうになるのをこらえて、何トリック取れるか考えます。 パートナーのSpadeは4枚あるでしょうか。僕が6枚あるので3枚しかないような気がします。 Clubは最大2回ラフしなければなりませんし、 13トリックが難なく取れるかというとそうは思えません。 マッチポイントですので、6S7メイクは悪くないはずです。 パートナーにSpadeアナーがありそうですから6Sがよさそうです。 念のため、Spadeアナーを確認する5Sをビッドしました。 もう全てのサイドスートをキュービッドしたので、 パートナーはSpadeのアナーがあれば6Sをビッドしてくれるでしょうし、おそらくするでしょう。 するとパートナーのビッドは7S。 パス、パス、パスでなんと僕の7Sに決まりました。 オークションは以下の通りとなりました。 W N E S Fさん RHO sira LHO 1S P 2D P 2S P 4C* P 4D* P 4H* P 5S P 7S P P P// Fさん S:AQ5 H:AKJ8 D:KJ9863 C:− LHO RHO S: W S: H:3 S―N H: D: E D: C: C: sira_sawa S:KT7643 H:76 D:− C:AKQ42 左手のオープニング・リードはH3でした。 ダミーが現れます。 7Sは出来目がありますが、プランがいくつか考えられます。 1つ目は、Clubを1回だけラフして、3−1が前提のトランプを刈り上げClub4−4に期待するプランです。 Club5枚目がエスタブリッシュするので取れるようになりますが、乏しいプランです。 2つ目は、Clubを2回ラフするプランです。 2回目はSQでラフしなければならないので、SJがシングルトンかダブルトンで落ちてくる必要があります。 SJはシングルトンの人より、3枚の人が持っている確率が単純に3倍です。 3つ目はHJを出してHQのフィネスです。 フィネスをしなければならないグランド・スラムは誉められたものではありません。 しかし、このリードで、HQはほんとうに左手が持っていそうであると僕は考えます。 しかし、フィネスしてグランドスラムをメイクしても自慢になりません。 1つ目よりは率の高そうな2つ目のプランを選びました。 オープニングリードをHAで勝ち、ダミーのSAをキャッシュします。 すると左手からSJがドロップ。 ほんとうにSJが落ちてきました!しかも左手にトランプがないので、Diamondを オーバーラフされる心配がありません。もうほとんどできています。 ダミーのD3をハンドのS3ラフ。右手はDQを出しました。 C2をS5でラフ。D6をS4でラフ。C4をSQでラフ。 D8をS7でラフしてハンドに戻りクレームします。 SK、ST、CA、CK、CQ、H7→HAの順番に取ります。 ジャストメイク! 全体のハンドは以下の通りでした。 Fさん S:AQ5 H:AKJ8 D:KJ9863 C:− LHO RHO S:J W S:982 H:QT432 S―N H:95 D:T54 E D:AQ72 C:T765 C:J983 sira_sawa S:KT7643 H:76 D:− C:AKQ42 グランドスラムに興味があるなら、4Hの後5NTというビッドができるので、 5Sにはパスか6Sでしょうという話を、終わった後でパートナーと話しました。
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打ち抜きコンビネーション 2010年3月7日 リジョナル、MP戦 BOARD:12(2nd Session) DEALER:W VUL:NONE 今日もパートナーはFさんです。 後半の3ラウンド目です。 EASTに座って以下のハンドが来ました。 sira_sawa S:A964 H:JT32 D:J87 C:42 右手が2番手で1Dオープンしました。 左手が1S。右手の1NTに左手が3NTへとレイズし、これが最終コントラクトに決まりました。 オークションは以下の通りとなりました。 W N E S Fさん RHO sira LHO P 1D P 1S P 1NT P 3NT P P P// Fさん S: H: D: C: LHO RHO S:J852 W S: H:AQ4 S―N H: D:QT E D: C:AJ73 C: sira_sawa S:A964 H:JT32 D:J87 C:42 こういうオークションでは、ディクレアラーが4枚Heartを持っていることが多いのですが、 僕はHeart以外によいリードがありません。 Heartがもっともましなリードです。 僕はオープニング・リードにH2を選びました。 ダミーが現れます。 ダミーは14HCP。僕は6HCPです。ディクレアラーが12−14HCPなので、 パートナーは6−8HCPということになります。 ダミーからH4がフォローされ、パートナーがH5、ディクレアラーがH7で勝ちます。 パートナーはH8やH9、HKを持っていたらそれぞれ出すはずなので 全てディクレアラーが持っている、つまり4枚Heartということになります。 次にハンドからD2をリードして、ダミーからDT。僕のDJがフィネスされました。 パートナーがDAで勝ち。 パートナーのリターンは、S3でした。このダミーをみれば自然なリターンです。 ディクレアラーがSKを出し、僕はSAで勝ちました。 ディクレアラーはAce、Jackの抜けたDiamondを開発にいっていて、 5枚ありそうにみえます。Heartは4枚でしたから、 1NTリビッドを考えると上から2−4−5−2が想定されます。 しかし、すぐにSKを出すのはあまりよいラインではありません。 SJ852とSKxなら、Sxを出しておけば、Spadeは最大2連敗で止まります。 SKを出したときだけ、3連敗、4連敗の可能性がありますので、 SKを選んだのではなく、SKしか出せなかったのではないでしょうか。 つまり、上から1−4−5−3でSKだったので、1NTリビッドしたのだと結論づけました。 僕はダミーのSJを捕まえるためにS9をリードしました。 S9−S5−S7−Dxで僕のS9が勝ちました。 S6を続けて、パートナーのST、SQが勝ち。 Spade4勝してコントラクトを1ダウンさせました。 全体のハンドは以下の通りでした。 Fさん S:QT73 H:65 D:A95 C:Q965 LHO RHO S:J852 W S:K H:AQ4 S―N H:K987 D:QT E D:K6432 C:AJ73 C:KT8 sira_sawa S:A964 H:JT32 D:J87 C:42 SKを出した(出さざるをえなかった)ディクレアラーは次のS9にSJをカバーするべきでした。 パートナーがSQで勝ちますが、ダミーのS8があるのでパートナーは直ちにSpadeを全勝することはできません。
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大量狙い 2010年3月6日 リジョナル、MP戦 BOARD:20(1st Session) DEALER:W VUL:BOTH 今日のパートナーはFさんです。 前半の7ラウンド目です。 EASTに座って以下のハンドが来ました。 sira_sawa S:− H:AKJ75 D:AKT C:AQ732 非常によいハンドが来ました。 びっくりしている場合ではありません。オープンとリビッドを考えます。 2Cオープンできるかというとなんだかイメージにあいません。 2つのよいスートを紹介するには2Cオープンより1Hオープンの方が簡単です。 こういう5−5ハンドを1Hでオープンしても、たいてい同じようにすごいシェイプの人がいて 1Hでは終わらないものです。 僕はどきどきしながら1Hオープンしました。 すると左手が1Sオーバーコール。 パス、パスと穏やかに僕のリビッドの機会が得られました。 僕は待ちかねていた3Cをビッドします。 すると左手が3Dとビッドします。 どうやら左手もただものではないようです。 パートナーが3Hとビッドします。 始めの機会に2Hとレイズしなかったので、点数はあまり期待できません。 右手はパス。 僕は非常に強いので3Sとキュービッドしました。 4枚のHeartとCKさえあればスラムはほとんどできています。 パートナーのビッドは、ほとんど予期していた4Hでした。 パス、パス、パスで僕の4Hに決まりました。 オークションは以下の通りとなりました。 W N E S Fさん RHO sira LHO P P 1H 1S P P 3C 3D 3H P 3S P 4H P P P// Fさん S:T98632 H:432 D:Q C:J96 LHO RHO S:K W S: H: S+N H: D: E D: C: C: sira_sawa S:− H:AKJ75 D:AKT C:AQ732 左手のオープニング・リードはSKでした。 ダミーが現れます。 なんとSpadeがたくさんあることでしょう。 しかしながら、数少ないアナーは全て必要なものばかりです。 トランプが3−2ブレイクなら、トランプ1ルーザーか、ノールーザーで、 Clubを1つか2つ負けて後は取れそうなので、4Hはメイクできそうですが、 今回は左手が少なくとも5−5を示しています。 Heartを3枚持っていることはないでしょう。 シングルトンかボイドでありそうですが、そのときはHeartが4−1ブレイクとなり、 すでに僕は1トリック目にトランプを1枚ラフに使わされるので、同じ長さとなり コントラクトはかなり厳しいものとなります。 HAをキャッシュした後DQでダミーに入って、HJでフィネスをすることができます。 右手にHQをマークするほうが分がよさそうですが、 僕はオッズに反して左手にHQxのダブルトンを狙うことにしました。 当たればコントラクトはたくさんメイクしそうです。 ダミーからS2をフォローして、右手もフォロー。ハンドのH5でラフします。 HAKとキャッシュすると2順目に左手は別の赤いカードをディスカード。 やはりフィネスが正解でした。右手にHQ9の2枚が残ります。 他にやることもなく、DQでダミーに入り、CJを引きます。 右手がCKをカバーして、僕がCAで勝ち。左手もフォローしました。 後で右手にClubをスローインしてもらうように、ハンドからC2をリードしました。 左手はまたもショウアウト。Heartだけでなく、Clubもシングルトンでした。 ダミーからC9を出し、右手がCTで勝ちます。 右手はHQをキャッシュするかと思いきや、Spadeをリードしてきました。 Fさん S:T9863 H:4 D: C:6 LHO RHO S: W S:x H: S+N H: D: E D: C: C: sira_sawa S:− H:J7 D:AK C:Q73 右手にSpadeが2枚あったので、左手のSpadeは5枚しかありえません。 ゆえに左手は上から5−1−6−1が確定します。 右手は2−4−3−4です。 H7でラフした後、DAKをキャッシュすると右手はDiamondもなくなります。 この状態でHJをリードすると、右手のHQで勝つものの、 右手はHT、C8xしかのこっていません。必ず僕のClubに打ち込みになります。 Club1つ、Heart2つを負けただけでジャストメイクとなります。 なかなか楽しいエンディングです。 しかし、さらに楽しいエンディングを発見しました。 DAKをキャッシュして、CQもキャッシュします。 C3をラフしてダミーに入ります。右手は4枚Clubを持っているのでオーバーラフされることはありません。 そしてダミーからSpadeをリードします。 右手がHTでラフすれば僕はHJでオーバーラフ。 右手がHQでラフすれば僕はC7を捨てて、HJが取れるようになります。 5メイク。 全体のハンドは以下の通りでした。 Fさん S:T98632 H:432 D:Q C:J96 LHO RHO S:AKQJ4 W S:75 H:T S+N H:Q986 D:J98543 E D:762 C:4 C:KT85 sira_sawa S:− H:AKJ75 D:AKT C:AQ732 右手はCTで勝ったとき、HQをキャッシュしさえすれば 次に何をリードしてもコントラクトはダウンしていました。 今にして思えば、HAをキャッシュした後、 DiamondでClubを消しクロスラフをするのがよかったように思えます。