sira_sawa - 10/05/01 22:12:18

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めまぐるしい展開

2010年3月28日 リジョナル、MP戦
BOARD:9(2nd Session)
DEALER:N
VUL:E−W

今日のパートナーはAさんです。
二日目、後半のラストラウンドです。

EASTに座って以下のハンドが来ました。
	sira_sawa
	S:AQ97
	H:7
	D:A972
	C:KJ42

14HCPの4−1−4−4ハンドです。
2番手で1Dオープンしました。
左手パス。
パートナーが1Hとレスポンスします。
右手パス。
僕は1Sとリビッドします。
次のパートナーのビッドは2C。よくありそうな展開です。
4thスート・フォーシングです。
僕はHeartのサポートがあればHeartをビッドできますが、あいにくありません。
ここで4thスーツをレイズすればClubを持っていることを示すことができます。
3Cとレイズしました。
これでパートナーには4−0−5−4か4−1−4−4の形と伝わっているはずです。
すると、パートナーが4NTをビッドしました。
直前のスートでローマン・キーカード・ブラックウッドを使う約束にしています。
パートナーの2CはClubを保証しないアーティフィシャルなビッドですが、
僕の3CはClubを示しています。
Clubをトランプにすれば僕は3キーカード持っていますから5Dと答えました。
するとパートナーは5NT。
キーカードが全て揃ったようです。
5NTにはサイドスートのKingの位置を答える約束です。
このハンドはサイドスートのKingがありませんから6Cといえばよいのですが、
DKやHKがあったときは6Cを超えてしまいます。
ほっとして6Cをビッドしました。
パス、パス、パスでパートナーの6Cに決まりました。

オークションは以下の通りとなりました。

 W   N   E   S 
Aさん RHO  sira  LHO
     P  1D   P
1H   P  1S   P
2C*  P  3C   P
4NT* P  5D*  P
5NT* P  6C*  P
 P   P//

2C・・・Clubに無関係。ワンラウンド・フォーシング。
4NT・・・ClubのRKC。
5D・・・03キーカード。
5NT・・・Kingアスキング。サイドスートのKingを下のランクから答える。
6C・・・サイドスートのKingなし。

全体のハンドは以下の通りでした。

		Aさん
		S:K5
		H:AKJ54
		D:K3
		C:AT73
LHO			 RHO
S:8632	  W	 S:JT4
H:83		 S|N	 H:QT962
D:T65	  E	 D:QJ84
C:9865		 C:Q
		sira_sawa
		S:AQ97
		H:7
		D:A972
		C:KJ42

右手のオープニング・リードはSJで、
ディクレアラーはSKで勝ち。
CAをキャッシュしてSQがドロップします。
構わずClubを3勝すると、右手が捨てるものに困り、ついにはSTを捨てました。
次にディクレアラーがSpadeを3勝すると、右手がまた困りHeartを捨てます。
HAKを叩くとHQが落ちてHJが取れるようになり7メイク。

しかし、結果はよくありませんでした。
Spadeを上からキャッシュすると4勝できるようになっているため、
NTで6メイクするからです。

後で聞いたところ、5NTはKingを確認するビッドではあるものの、
6Cを超える可能性がある=6NTを探っているということでした。
SQ1枚分余裕のある僕が6NTというべきだったかもしれません。


sira_sawa - 10/03/29 23:04:50

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心理トリック

2010年3月21日 セクショナル、チーム戦
BOARD:25(2nd Session)
DEALER:N
VUL:E−W

今日のパートナーはNさんです。
チームメイトはOさん、sallychanさんです。
後半のラスト・ラウンドです。

EASTに座って以下のハンドが来ました。
	sira_sawa
	S:Q832
	H:93
	D:KQJ962
	C:6

2番手でパスをすると、左手もパス。
パートナーが4番手で1Cオープンしました。
右手のパスに僕は1Sとレスポンスします。
左手パス。
パートナーが3Sとリビッドします。
僕は隠し財産のDiamondがあるので、4Sへレイズし、僕の4Sに決まりました。

オークションは以下の通りとなりました。

 W   N   E   S 
Nさん RHO  sira  LHO
     P   P   P
1C   P  1S   P
3S   P  4S   P
 P   P//

		Nさん
		S:AK76
		H:QJT
		D:8
		C:KJ875
LHO			 RHO
S:T		  W	 S:
H:		 S|N	 H:
D:		  E	 D:
C:			 C:
		sira_sawa
		S:Q832
		H:93
		D:KQJ962
		C:6

左手のオープニング・リードはSTでした。
ダミーが現れます。
3Sはちょっといいすぎです。ミスフィットのせいで、さらに価値が下がっています。
HAK、DA、CAとクイック・4ルーザーあります。
オープニング・リードがトランプだったので、開幕4連敗だけは避けられたようです。
左手はHA、HK、DA、CA、CQの内、何枚かを持ち、サイドスートはリードしづらくて
トランプをリードしたのではないでしょうか。
僕はこれを利用した良い案を思いつきました。
ダミーのSAで勝ち、ダミーからD8を引くのです。
DAで勝ったディフェンダーは、僕がクロスラフをしたがっていると考えて
”定石どおりサイドスートをキャッシュせず”に、トランプを返す可能性が高そうです。
真意はどうあれ、トランプリードのおかげで、ディフェンダーの頭には「逆刈り」が
インプットされているはずです。

ダミーのSAで勝ち、ダミーからD8をリードしました。
右手がDAで勝ち、S9を返してきます。
見事にうまくいきました。後はトランプが3−2でさえあれば終わっています。
Spade3つ、Diamond5つ、後はSpadeを別々に使って2つの10個です。
ハンドからS3を出すと左手がSJをフォロー。ダミーのSKで勝ちます。
3順目のSpadeをリードしてSQでハンドに戻りつつ、右手の最後のトランプを刈り上げました。
DTが落ちてくるのを確認しつつ、Diamondを5連勝します。
ダミーからHeart3つ、Club2つを捨てます。
ディフェンスはClubを少しとHeartをたくさん捨てています。
僕はDiamondを走りながら、Clubのフィネスをどうするか考えます。
右手にDAがあったので、CAは反対の左手が持っていることにしました。
オーバートリックなので、気楽です。
ハンドからC6をリードすると、左手からCAが出てきました。
ダミーからC8を出して負け。後残り全部取りますとクレームしました。
5メイク。+650点。

全体のハンドは以下の通りでした。

		Nさん
		S:AK76
		H:QJT
		D:8
		C:KJ875
LHO			 RHO
S:JT		  W	 S:954
H:K864	 S|N	 H:A752
D:543	  E	 D:AT7
C:AT94		 C:Q32
		sira_sawa
		S:Q832
		H:93
		D:KQJ962
		C:6

裏は、4SbyW 1ダウンさせ。+100点。+13IMP。


sira_sawa - 10/03/21 01:43:46

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ダック、ダック、ダック

2010年3月14日 セクショナル、チーム戦
BOARD:10(2nd Session)
DEALER:E
VUL:BOTH

今日のパートナーはKさんです。
チームメイトはTさん、Yさんです。
後半の3ラウンド目です。

EASTに座って以下のハンドが来ました。
	sira_sawa
	S:A873
	H:KT9
	D:QT32
	C:98

1番手でパスをすると、パートナーが3番手で1Cオープンしました。
右手が1Sとオーバーコールをします。
僕は当然の1NTをビッドします。
すると左手が2Sへとレイズ。
パス、パス、パスで右手の2Sに決まりました。

オークションは以下の通りとなりました。

 W   N   E   S 
Kさん RHO  sira  LHO
         P   P
1C  1S  1NT 2S
 P   P   P//

		Kさん
		S:
		H:
		D:
		C:
LHO			 RHO
S:964	  W	 S:
H:Q853	 S+N	 H:
D:AJ97	  E	 D:
C:Q2			 C:
		sira_sawa
		S:A873
		H:KT9
		D:QT32
		C:98

僕は特にリードしたいスートがあるわけではありません。
パートナーが3番手で1CオープンでしたのでClubをリードすることにしました。
僕はオープニング・リードにC9を選びました。
ダミーが現れます。
まともな強さのダミーです。
パートナーは3番手なのでライト・オープンなのかもしれませんし、
1Sオーバーコールがたいしたことないのかもしれません。
パートナーに11HCPぐらいを想定すると、右手は11HCPとなります。

ダミーからCQがフォローされ、パートナーがCAで勝ちました。
CKはディクレアラーにあるということになります。
パートナーはSTをリターン。ダミーでのClubラフを防ぐためには逆刈りが必要です。
ディクレアラーがSJを出しましたが、僕は反射的にS3を出しました。
パートナーのSTを見た瞬間に僕のS87が役に立ちそうで、SAであがっては台無しになってしまう気がしたのです。
ディクレアラーはSJが勝たされ拍子抜けした感じでしたが、CK、C6とプレイしました。
僕はH9捨て。ダミーのS6でClubをラフします。
ディクレアラーがClubを4枚持っているときにはダミーのS9でラフされてしまうので、
SAで勝ち、Spadeを返しておくべきだったかと後悔しかけましたが、実は損していないことに気づきました。
ダミーのS9がなくなるので、ディクレアラーにSKQxx、僕にSA87と残り、僕はSpadeで2勝できます。

		Kさん
		S:
		H:
		D:
		C:
LHO			 RHO
S:9		  W	 S:
H:Q853	 S+N	 H:
D:AJ97	  E	 D:
C:−			 C:
		sira_sawa
		S:A87
		H:KT
		D:QT32
		C:−

しかし、実際にはディクレアラーはダミーからS9を指示しました。
Clubはもうラフする必要がないようです。
パートナーはClub捨て。ディクレアラーはオーバーテイクできません。
僕はS9をダックしてみることにしました。
ディクレアラーはハンドエントリーがなくて困るかもしれません。
S9が勝たされたディクレアラーはダミーからDA、D7とプレイしました。
2順目のDiamondをパートナーがDKで勝ち、ディクレアラーもフォローしました。
そしてパートナーがCQをリード。ディクレアラーがSQでラフします。
トランププロモートが成功しました。僕はオーバーラフせずに、DTを捨てておけばよいのです。
3度目のダックです。
ディクレアラーも何が起きているのか承知しています。
トランプを刈れなくなったので苦し紛れにH2をリードしてきました。
僕はHKで勝ちます。DQをリードすると、パートナーはフォローし、ディクレアラーはH7を捨てました。
僕のDQが勝ちました。
残り3枚です。HTをリードして、パートナーがHAで勝ち。
パートナーが何をリードしてもディクレアラーをクー・アンパッサンにかけてあと全部取ります。
のはずでしたが、なぜかパートナーはHAをあがらず、ディクレアラーのHJが勝ちました。
残り2枚のトランプは僕が勝ちますから1ダウンさせ。+100点。

全体のハンドは以下の通りでした。

		Kさん
		S:T
		H:A64
		D:K65
		C:AJT753
LHO			 RHO
S:964	  W	 S:KQJ53
H:Q853	 S+N	 H:J72
D:AJ97	  E	 D:84
C:Q2			 C:K64
		sira_sawa
		S:A873
		H:KT9
		D:QT32
		C:98

裏は、2SbyN 1ダウン。−100点。プッシュ。


sira_sawa - 10/03/17 21:10:26

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豪快な打ち上げ花火

2010年3月7日 リジョナル、MP戦
BOARD:18(2nd Session)
DEALER:E
VUL:N−S

今日の最終ボードです。

EASTに座って以下のハンドが来ました。
	sira_sawa
	S:KT7643
	H:76
	D:−
	C:AKQ42

黒い6−5ハンドです。
1番手で1Sオープンしました。
左手パス。
パートナーのレスポンスは2D。これは1ラウンド・フォーシングです。
僕はミスフィットでは3Cという元気はなく、単に2Sとリビッドしました。
パートナーの次のビッドは4C。
3Cといえばナチュラルでフォーシングになるわけですから
これはSpadeサポートとシングルトンかボイドのClubを示します。
僕はClubにアナーが集まっていますが、無駄にはなっていません。
僕のハンドでウイナーが数えられます。
しかし、Heartが打ち抜きではスラムはできません。
ボイドのDiamondを示すため、というよりは、パートナーが4Hキュービッドできるかどうか
4Dとキュービッドしました。
するとパートナーから4Hとキュービッドが返ってきます。
飛び上がりそうになるのをこらえて、何トリック取れるか考えます。
パートナーのSpadeは4枚あるでしょうか。僕が6枚あるので3枚しかないような気がします。
Clubは最大2回ラフしなければなりませんし、
13トリックが難なく取れるかというとそうは思えません。
マッチポイントですので、6S7メイクは悪くないはずです。
パートナーにSpadeアナーがありそうですから6Sがよさそうです。
念のため、Spadeアナーを確認する5Sをビッドしました。
もう全てのサイドスートをキュービッドしたので、
パートナーはSpadeのアナーがあれば6Sをビッドしてくれるでしょうし、おそらくするでしょう。
するとパートナーのビッドは7S。
パス、パス、パスでなんと僕の7Sに決まりました。

オークションは以下の通りとなりました。

 W   N   E   S 
Fさん RHO  sira  LHO
        1S   P
2D   P  2S   P
4C*  P  4D*  P
4H*  P  5S   P
7S   P   P   P//

		Fさん
		S:AQ5
		H:AKJ8
		D:KJ9863
		C:−
LHO			 RHO
S:		  W	 S:
H:3		 S―N	 H:
D:		  E	 D:
C:			 C:
		sira_sawa
		S:KT7643
		H:76
		D:−
		C:AKQ42

左手のオープニング・リードはH3でした。
ダミーが現れます。
7Sは出来目がありますが、プランがいくつか考えられます。
1つ目は、Clubを1回だけラフして、3−1が前提のトランプを刈り上げClub4−4に期待するプランです。
Club5枚目がエスタブリッシュするので取れるようになりますが、乏しいプランです。
2つ目は、Clubを2回ラフするプランです。
2回目はSQでラフしなければならないので、SJがシングルトンかダブルトンで落ちてくる必要があります。
SJはシングルトンの人より、3枚の人が持っている確率が単純に3倍です。
3つ目はHJを出してHQのフィネスです。
フィネスをしなければならないグランド・スラムは誉められたものではありません。
しかし、このリードで、HQはほんとうに左手が持っていそうであると僕は考えます。
しかし、フィネスしてグランドスラムをメイクしても自慢になりません。
1つ目よりは率の高そうな2つ目のプランを選びました。

オープニングリードをHAで勝ち、ダミーのSAをキャッシュします。
すると左手からSJがドロップ。
ほんとうにSJが落ちてきました!しかも左手にトランプがないので、Diamondを
オーバーラフされる心配がありません。もうほとんどできています。
ダミーのD3をハンドのS3ラフ。右手はDQを出しました。
C2をS5でラフ。D6をS4でラフ。C4をSQでラフ。
D8をS7でラフしてハンドに戻りクレームします。
SK、ST、CA、CK、CQ、H7→HAの順番に取ります。
ジャストメイク!

全体のハンドは以下の通りでした。

		Fさん
		S:AQ5
		H:AKJ8
		D:KJ9863
		C:−
LHO			 RHO
S:J		  W	 S:982
H:QT432	 S―N	 H:95
D:T54	  E	 D:AQ72
C:T765		 C:J983
		sira_sawa
		S:KT7643
		H:76
		D:−
		C:AKQ42

グランドスラムに興味があるなら、4Hの後5NTというビッドができるので、
5Sにはパスか6Sでしょうという話を、終わった後でパートナーと話しました。


sira_sawa - 10/03/17 20:20:30

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打ち抜きコンビネーション

2010年3月7日 リジョナル、MP戦
BOARD:12(2nd Session)
DEALER:W
VUL:NONE

今日もパートナーはFさんです。
後半の3ラウンド目です。

EASTに座って以下のハンドが来ました。
	sira_sawa
	S:A964
	H:JT32
	D:J87
	C:42

右手が2番手で1Dオープンしました。
左手が1S。右手の1NTに左手が3NTへとレイズし、これが最終コントラクトに決まりました。

オークションは以下の通りとなりました。

 W   N   E   S 
Fさん RHO  sira  LHO
 P  1D   P  1S
 P  1NT  P  3NT
 P   P   P//

		Fさん
		S:
		H:
		D:
		C:
LHO			 RHO
S:J852	  W	 S:
H:AQ4	 S―N	 H:
D:QT		  E	 D:
C:AJ73		 C:
		sira_sawa
		S:A964
		H:JT32
		D:J87
		C:42

こういうオークションでは、ディクレアラーが4枚Heartを持っていることが多いのですが、
僕はHeart以外によいリードがありません。
Heartがもっともましなリードです。
僕はオープニング・リードにH2を選びました。
ダミーが現れます。
ダミーは14HCP。僕は6HCPです。ディクレアラーが12−14HCPなので、
パートナーは6−8HCPということになります。

ダミーからH4がフォローされ、パートナーがH5、ディクレアラーがH7で勝ちます。
パートナーはH8やH9、HKを持っていたらそれぞれ出すはずなので
全てディクレアラーが持っている、つまり4枚Heartということになります。

次にハンドからD2をリードして、ダミーからDT。僕のDJがフィネスされました。
パートナーがDAで勝ち。
パートナーのリターンは、S3でした。このダミーをみれば自然なリターンです。
ディクレアラーがSKを出し、僕はSAで勝ちました。
ディクレアラーはAce、Jackの抜けたDiamondを開発にいっていて、
5枚ありそうにみえます。Heartは4枚でしたから、
1NTリビッドを考えると上から2−4−5−2が想定されます。
しかし、すぐにSKを出すのはあまりよいラインではありません。
SJ852とSKxなら、Sxを出しておけば、Spadeは最大2連敗で止まります。
SKを出したときだけ、3連敗、4連敗の可能性がありますので、
SKを選んだのではなく、SKしか出せなかったのではないでしょうか。
つまり、上から1−4−5−3でSKだったので、1NTリビッドしたのだと結論づけました。

僕はダミーのSJを捕まえるためにS9をリードしました。
S9−S5−S7−Dxで僕のS9が勝ちました。
S6を続けて、パートナーのST、SQが勝ち。
Spade4勝してコントラクトを1ダウンさせました。

全体のハンドは以下の通りでした。

		Fさん
		S:QT73
		H:65
		D:A95
		C:Q965
LHO			 RHO
S:J852	  W	 S:K
H:AQ4	 S―N	 H:K987
D:QT		  E	 D:K6432
C:AJ73		 C:KT8
		sira_sawa
		S:A964
		H:JT32
		D:J87
		C:42

SKを出した(出さざるをえなかった)ディクレアラーは次のS9にSJをカバーするべきでした。
パートナーがSQで勝ちますが、ダミーのS8があるのでパートナーは直ちにSpadeを全勝することはできません。


sira_sawa - 10/03/16 00:06:18

コメント:

大量狙い

2010年3月6日 リジョナル、MP戦
BOARD:20(1st Session)
DEALER:W
VUL:BOTH

今日のパートナーはFさんです。
前半の7ラウンド目です。

EASTに座って以下のハンドが来ました。
	sira_sawa
	S:−
	H:AKJ75
	D:AKT
	C:AQ732

非常によいハンドが来ました。
びっくりしている場合ではありません。オープンとリビッドを考えます。
2Cオープンできるかというとなんだかイメージにあいません。
2つのよいスートを紹介するには2Cオープンより1Hオープンの方が簡単です。
こういう5−5ハンドを1Hでオープンしても、たいてい同じようにすごいシェイプの人がいて
1Hでは終わらないものです。
僕はどきどきしながら1Hオープンしました。
すると左手が1Sオーバーコール。
パス、パスと穏やかに僕のリビッドの機会が得られました。
僕は待ちかねていた3Cをビッドします。
すると左手が3Dとビッドします。
どうやら左手もただものではないようです。
パートナーが3Hとビッドします。
始めの機会に2Hとレイズしなかったので、点数はあまり期待できません。
右手はパス。
僕は非常に強いので3Sとキュービッドしました。
4枚のHeartとCKさえあればスラムはほとんどできています。
パートナーのビッドは、ほとんど予期していた4Hでした。
パス、パス、パスで僕の4Hに決まりました。

オークションは以下の通りとなりました。

 W   N   E   S 
Fさん RHO  sira  LHO
 P   P  1H  1S
 P   P  3C  3D
3H   P  3S   P
4H   P   P   P//

		Fさん
		S:T98632
		H:432
		D:Q
		C:J96
LHO			 RHO
S:K		  W	 S:
H:		 S+N	 H:
D:		  E	 D:
C:			 C:
		sira_sawa
		S:−
		H:AKJ75
		D:AKT
		C:AQ732

左手のオープニング・リードはSKでした。
ダミーが現れます。
なんとSpadeがたくさんあることでしょう。
しかしながら、数少ないアナーは全て必要なものばかりです。
トランプが3−2ブレイクなら、トランプ1ルーザーか、ノールーザーで、
Clubを1つか2つ負けて後は取れそうなので、4Hはメイクできそうですが、
今回は左手が少なくとも5−5を示しています。
Heartを3枚持っていることはないでしょう。
シングルトンかボイドでありそうですが、そのときはHeartが4−1ブレイクとなり、
すでに僕は1トリック目にトランプを1枚ラフに使わされるので、同じ長さとなり
コントラクトはかなり厳しいものとなります。
HAをキャッシュした後DQでダミーに入って、HJでフィネスをすることができます。
右手にHQをマークするほうが分がよさそうですが、
僕はオッズに反して左手にHQxのダブルトンを狙うことにしました。
当たればコントラクトはたくさんメイクしそうです。

ダミーからS2をフォローして、右手もフォロー。ハンドのH5でラフします。
HAKとキャッシュすると2順目に左手は別の赤いカードをディスカード。
やはりフィネスが正解でした。右手にHQ9の2枚が残ります。
他にやることもなく、DQでダミーに入り、CJを引きます。
右手がCKをカバーして、僕がCAで勝ち。左手もフォローしました。
後で右手にClubをスローインしてもらうように、ハンドからC2をリードしました。
左手はまたもショウアウト。Heartだけでなく、Clubもシングルトンでした。
ダミーからC9を出し、右手がCTで勝ちます。
右手はHQをキャッシュするかと思いきや、Spadeをリードしてきました。

		Fさん
		S:T9863
		H:4
		D:
		C:6
LHO			 RHO
S:		  W	 S:x
H:		 S+N	 H:
D:		  E	 D:
C:			 C:
		sira_sawa
		S:−
		H:J7
		D:AK
		C:Q73

右手にSpadeが2枚あったので、左手のSpadeは5枚しかありえません。
ゆえに左手は上から5−1−6−1が確定します。
右手は2−4−3−4です。
H7でラフした後、DAKをキャッシュすると右手はDiamondもなくなります。
この状態でHJをリードすると、右手のHQで勝つものの、
右手はHT、C8xしかのこっていません。必ず僕のClubに打ち込みになります。
Club1つ、Heart2つを負けただけでジャストメイクとなります。
なかなか楽しいエンディングです。
しかし、さらに楽しいエンディングを発見しました。
DAKをキャッシュして、CQもキャッシュします。
C3をラフしてダミーに入ります。右手は4枚Clubを持っているのでオーバーラフされることはありません。
そしてダミーからSpadeをリードします。
右手がHTでラフすれば僕はHJでオーバーラフ。
右手がHQでラフすれば僕はC7を捨てて、HJが取れるようになります。
5メイク。

全体のハンドは以下の通りでした。

		Fさん
		S:T98632
		H:432
		D:Q
		C:J96
LHO			 RHO
S:AKQJ4	  W	 S:75
H:T		 S+N	 H:Q986
D:J98543	  E	 D:762
C:4			 C:KT85
		sira_sawa
		S:−
		H:AKJ75
		D:AKT
		C:AQ732

右手はCTで勝ったとき、HQをキャッシュしさえすれば
次に何をリードしてもコントラクトはダウンしていました。
今にして思えば、HAをキャッシュした後、
DiamondでClubを消しクロスラフをするのがよかったように思えます。


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