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大失態 ２００９年１１月２３日 セクショナル、ＩＭＰ戦 ＢＯＡＲＤ：２７（２ｎｄ Ｓｅｓｓｉｏｎ） ＤＥＡＬＥＲ：Ｓ ＶＵＬ：ＮＯＮＥ 今日もパートナーはＴさんです。 後半の２ラウンド目です。 ＷＥＳＴに座って以下のハンドが来ました。 sira_sawa Ｓ：ＡＪＴ５４ Ｈ：ＡＴ２ Ｄ：８ Ｃ：７６３２ ２番手でパスをすると、 パートナーが４番手で１Ｄオープンしました。 右手パス。 僕は１Ｓレスポンスします。 すると次のパートナーのリビッドは４Ｈ。 ＳｐａｄｅサポートとＨｅａｒｔが短いことを知らせるスプリンターです。 僕はＳｐａｄｅが５枚なうえに、２ＡとＤｉａｍｏｎｄシングルトンがあり、コントロールを持っています。 Ｃｌｕｂだけが心配ですが、そこはパートナーがカバーできるでしょう。 しかし４ＮＴと僕からビッドすることはできませんし、かといって４Ｓとビッドしてはミニマムを示してしまいます。 キュービッドできる唯一のスートはＨｅａｒｔです。 僕は５Ｈとキュービッドしました。 パートナーはＣｌｕｂとＤｉａｍｏｎｄにコントロールのあるハンドならスラムをビッドしてくれるでしょう。 パートナーの回答は６Ｓでした。 僕の６Ｓに決まりました。 オークションは以下の通りとなりました。 Ｗ Ｎ Ｅ Ｓ sira ＬＨＯ Ｔさん ＲＨＯ Ｐ Ｐ Ｐ １Ｄ Ｐ １Ｓ Ｐ ４Ｈ＊ Ｐ ５Ｈ Ｐ ６Ｓ Ｐ Ｐ Ｐ／／ ４Ｈ・・・スプリンター。Ｓｐａｄｅのサポートあり。ゲームができるだけの強さあり。 Ｈｅａｒｔがシングルトンかボイド。 Ｔさん Ｓ：ＫＱ６３ Ｈ：Ｋ Ｄ：ＡＫＪＴ５２ Ｃ：Ａ４ ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ： Ｅ Ｓ： Ｈ： Ｎ Ｓ Ｈ： Ｄ： Ｗ Ｄ： Ｃ：Ｔ Ｃ： sira_sawa Ｓ：ＡＪＴ５４ Ｈ：ＡＴ２ Ｄ：８ Ｃ：７６３２ 左手のオープニング・リードはＣＴでした。 ダミーが現れます。 今日はＫｉｎｇシングルトンでのスプリンターでした。 ＡｃｅシングルトンやＫｉｎｇシングルトンでのスプリンターはよくないとされますが、 このハンドは非常に強いのでＫｉｎｇが死んだとしてもスプリンターが適切に思えます。 今回は僕がＨＡを持っているので、ＨＫは死んでいません。 ダミー基準でＨＡでＣｌｕｂを捨てれば、トランプを３順で刈り上げて、 Ｄｉａｍｏｎｄ２回ラフする間にＤＱが落ちればよく、ＤＱｘｘｘｘがいなければメイクです。 よく考えたら、そのときは１つも負けないので７メイクです。 ７メイクする必要はありませんので、トランプを２順だけ刈って、ＤＡＫと取るほうがよさそうです。 ダミーのＣＡで勝ち、ＨＫをアンブロックします。 それからダミーのＳＫをキャッシュすると右手がショウアウト。小さいＣｌｕｂを捨てました。 １順目のＣｌｕｂは大きいカードを出していましたからＣｌｕｂのカモンです。 ハンドからＳ４を出してＳＫが勝ちます。 Ｓｐａｄｅ４−０ではプラン再考の必要があります。 クロスラフをしたとすると、Ｓｐａｄｅが別々に使えるので、最初の１トリックに加えて、３＋４＝７トリックあります。 Ｈｅａｒｔは２トリック、Ｃｌｕｂは１トリック。合計１１トリックありますから Ｄｉａｍｏｎｄは１トリックで充分という計算です。 Ｄｉａｍｏｎｄをオーバーラフされて、逆狩りされるとトリックが減ってしまいますから Ｄｉａｍｏｎｄは必要最小限の１勝にとどめておく必要があります。 ダミーのＤＡをキャッシュし、次のＤ２をハンドのＳ５でラフしました。両方ともフォロー。 次にＨＡでダミーのＣ４を捨てます。 それからハンドのＣ３を引くと、左手がＳ７！ なんと左手はＣｌｕｂシングルトンだったようです。 Ｔさん Ｓ：Ｑ６３ Ｈ：− Ｄ：ＫＪＴ５ Ｃ：− ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ：７ Ｅ Ｓ： Ｈ： Ｎ Ｓ Ｈ： Ｄ： Ｗ Ｄ： Ｃ： Ｃ： sira_sawa Ｓ：ＡＪＴ Ｈ：Ｔ Ｄ：− Ｃ：７６３ ここでオーバーラフすると左手にＳ９８が残ります。 ダミーエントリーがなくなってしまってコントロールを失ってしまいます。 ダミーエントリーを保つ方法は先に負けておくことです。 うまくいくでしょうか。Ｓ７で勝ったら左手は間違いなくトランプを返します。 それをハンドのＳＴで勝ち、Ｃ６をＳ６でラフ。ＤＫをキャッシュしてＣ７捨て。 あとはトップカードでクロスラフになります。 もし左手がＣ６を最後のトランプでラフするならオーバーラフしてクロスラフします。 左手にＤｉａｍｏｎｄがあと１枚以上残っていればメイクします。 ダミーからＤ５を捨てました。 やはり左手はＳｐａｄｅを返してきて僕はハンドのＳＴで勝ちます。 Ｃ６をリードすると左手はＤ９捨て。ダミーのＳ６でラフします。 これはまずい状況です。左手がもうＤｉａｍｏｎｄがないならＤＫでＣｌｕｂを捨てたときにラフされてしまいます。 かといって、ＳＱをキャッシュしては最後のＨＴをラフするトランプがなくなってしまいます。 左手にＤＱが残っていることを期待してＤＫをキャッシュしましたが、右手からＤＱが出てきます。 ハンドからＣ７を出して左手のＳ９にラフされました。１ダウン。−１００点。 全体のハンドは以下の通りでした。 Ｔさん Ｓ：ＫＱ６３ Ｈ：Ｋ Ｄ：ＡＫＪＴ５２ Ｃ：Ａ４ ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ：９８７２ Ｅ Ｓ：− Ｈ：Ｊ７６５３ Ｎ Ｓ Ｈ：Ｑ９８４ Ｄ：９７６ Ｗ Ｄ：Ｑ４３ Ｃ：Ｔ Ｃ：ＫＱＪ９８５ sira_sawa Ｓ：ＡＪＴ５４ Ｈ：ＡＴ２ Ｄ：８ Ｃ：７６３２ 裏は、６ＳｂｙＷ ７メイクされ。−１０１０点。−１４ＩＭＰ。 左手がＤ９を捨てたとき、状況は明らかだったはずでした。 Ｔさん Ｓ：Ｑ Ｈ：− Ｄ：ＫＪＴ Ｃ：− ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ：９ Ｅ Ｓ：− Ｈ：Ｊ７６ Ｎ Ｓ Ｈ：Ｑ９ Ｄ：− Ｗ Ｄ：Ｑ Ｃ：− Ｃ：Ｋ sira_sawa Ｓ：ＡＪ Ｈ：Ｔ Ｄ：− Ｃ：７ 残るＤｉａｍｏｎｄはＤＱ１枚だけでした。ＳＱでトランプを刈って、ＤＫをキャッシュすればＤＱが落ちるので、 ＤＪの下にもう１枚捨てればよかったのです。 もしくは、その前のトリックにＣ６ではなく、ＨＴをリードしてＳ６でラフ。 ＤＫでＣ６捨て。クロスラフでもできていました。
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早急な結論 ２００９年１１月２２日 セクショナル、ＩＭＰ戦 ＢＯＡＲＤ：２５（２ｎｄ Ｓｅｓｓｉｏｎ） ＤＥＡＬＥＲ：Ｎ ＶＵＬ：Ｅ−Ｗ 今日のパートナーはＴさんです。 後半の３ラウンド目です。 ＳＯＵＴＨに座って以下のハンドが来ました。 sira_sawa Ｓ：Ａ９８６ Ｈ：３ Ｄ：Ｋ８４２ Ｃ：ＫＱＴ８ パートナーが１番手で１Ｈオープンしました。 右手はパス。 僕は１Ｓレスポンス。 左手パス。 パートナーのリビッドは意外なことに４Ｃ。 これはスプリンターです。 Ｓｐａｄｅにサポートがあり、Ｃｌｕｂがシングルトンかボイドを示します。 右手パス。 僕は、パートナーがスプリンターしたＣｌｕｂに主要なアナーを持っていて、 これはよいフィットではありませんが、しかしパートナーには、 ＳＫＱｘｘ ＨＡＫｘｘｘ ＤＡｘｘ Ｃｘ 最低でもこれぐらいは期待できます。ＨＱもあるかもしれません。 ＣＡに負けるだけで、ＤｉａｍｏｎｄのルーザーはＨＫとＨｅａｒｔの５枚目で処理できそうです。 僕はキーカードを尋ねるべく、４ＮＴをビッドしました。 パートナーの答えは５Ｄ。３キーカードです。 ５キーカード中の４枚が確認できましたので６Ｓをビッドしました。 コントラクトは僕の６Ｓです。 オークションは以下の通りとなりました。 Ｗ Ｎ Ｅ Ｓ ＬＨＯ Ｔさん ＲＨＯ sira １Ｈ Ｐ １Ｓ Ｐ ４Ｃ＊ Ｐ ４ＮＴ＊ Ｐ ５Ｄ＊ Ｐ ６Ｓ Ｐ Ｐ Ｐ／／ ４Ｃ・・・スプリンター。Ｓｐａｄｅのサポートあり。ゲームができるだけの強さあり。 Ｃｌｕｂがシングルトンかボイド。 ４ＮＴ・・・ＳｐａｄｅのＲＫＣ。 ５Ｄ・・・Ｓｐａｄｅで０３キーカード。 Ｔさん Ｓ：ＫＱ４３ Ｈ：ＡＫＪＴ７ Ｄ：Ｔ９７ Ｃ：Ａ ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ： Ｎ Ｓ： Ｈ：６ Ｗ―Ｅ Ｈ： Ｄ： Ｓ Ｄ： Ｃ： Ｃ： sira_sawa Ｓ：Ａ９８６ Ｈ：３ Ｄ：Ｋ８４２ Ｃ：ＫＱＴ８ 左手のオープニング・リードはＨ６でした。 ダミーが現れます。 ぴったり想定どおりのダミーです、ＣＡとＤＴが入れ替わっていたら。 なんとパートナーはＡｃｅでスプリンターしていて、僕のＣＫＱがまるまる活きています。 嬉しい誤算です。 さて、リードはＤｉａｍｏｎｄが普通に思えるのですが、Ｈｅａｒｔが来ました。 左手はＤＡを持っていて、ＤＡリードはしづらく、Ｄｉａｍｏｎｄを選ばなかったように思えます。 そうでなくとも、ＣＫＱでダミーのＤｉａｍｏｎｄを捨てるプランを選ぶつもりではあります。 Ｈｅａｒｔのルーザーを出さなければ、ダミー基準でＤｉａｍｏｎｄを１つ負けるだけで済みそうです。 さて、Ｈｅａｒｔの配置はどうなっているのでしょう。 １トリックもプレイしない段階での早急な結論が要求されます。 ＨＱからの４ｔｈベスト？ いえ、それはないでしょう。なんとなく、スラムに対するリードとして。 では、シングルトン？ ６より小さいカードはまだ５、４、２が見えません。シングルトンではなさそうです。 ぼろ３の場合には一番下をリードする約束とのことです。 ダブルトンかぼろ３からのリードでありそうです。 こういうときは、たいていブレイクが悪く、１回ラフしてエスタブリッシュするかと思っていたら、 ブレイクが悪く、エスタブリッシュしない例が今までに何度もありました。 左手は６ｘのダブルトン、右手にＨＱ９８ｘｘの５枚を想定することにしました。 ここまで２分ぐらいかかったでしょうか。 ダミーのＨＡで勝ちます。右手はＨ５をフォローしました。 次にダミーからＨＴを引きます。右手のＨＱをラフィング・フィネスするつもりです。 すると右手から出てきたのはＳ５。僕はこれをＳ６でオーバーラフします。 左手のＨ６リードは６枚からのリードだったということになります。 手前でラフされる分には構いません。これはクロスラフに持ち込めばよさそうです。 ＣＡでダミーに入り、Ｃｌｕｂをアンブロックします。 ダミーからＨ７をリードして、ハンドのＳ８でラフ。 右手はＤｘを捨てました。Ｃｌｕｂを捨てるほうがよいように思えますが、捨てないということは きっとＪａｃｋを含む４、５枚を持っているのでしょう。 ＣＫ、ＣＱとキャッシュして、左手がフォローしたことを確認して、ダミーからＤｉａｍｏｎｄを２枚捨てました。 最後のＣＴをリードしてダミーのＤＴを捨てようとしていたところ、左手がＳ７でラフ。 これは好都合です。予定通りＤＴを捨てます。 Ｔさん Ｓ：ＫＱ４３ Ｈ：ＫＪ Ｄ：− Ｃ：− ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ： Ｎ Ｓ： Ｈ： Ｗ―Ｅ Ｈ： Ｄ： Ｓ Ｄ： Ｃ： Ｃ： sira_sawa Ｓ：Ａ９ Ｈ：− Ｄ：Ｋ８４２ Ｃ：− 左手はおそらくトランプを返すのがベストですが、 残る３枚が２−１に分かれている前提で、ＳＫで勝ち、ＨＪをＳＡでラフ。 Ｄ２をＳ３でラフしてダミーに入り、ＳＱで最後のトランプを刈り上げればオールグッドです。 実際には、Ｈｘが来ました。ダミーからＨＪを引くと右手がＳＪでラフ。僕はＳＡでオーバーラフ。 Ｓ９をリードしてダミーのＳＫで勝ちます。右手はショウアウト。 ディフェンスに残るトランプは後左手に１枚だけですから、 ダミーのＳＱをキャッシュしてダミーオールグッドとクレームしました。ジャストメイク。 全体のハンドは以下の通りでした。 Ｔさん Ｓ：ＫＱ４３ Ｈ：ＡＫＪＴ７ Ｄ：Ｔ９７ Ｃ：Ａ ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ：Ｔ７２ Ｎ Ｓ：Ｊ５ Ｈ：Ｑ９８６４２ Ｗ―Ｅ Ｈ：５ Ｄ：Ａ Ｓ Ｄ：ＱＪ６５３ Ｃ：６３２ Ｃ：Ｊ９７５４ sira_sawa Ｓ：Ａ９８６ Ｈ：３ Ｄ：Ｋ８４２ Ｃ：ＫＱＴ８
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小さな大惨事 ２００９年１１月１５日 セクショナル、チーム戦 ＢＯＡＲＤ：５（１ｓｔ Ｓｅｓｓｉｏｎ） ＤＥＡＬＥＲ：Ｎ ＶＵＬ：Ｎ−Ｓ 今日のパートナーはＫさんです。 チームメイトはＥさん、Ｍさんです。 前半の６ラウンド目です。 ＮＯＲＴＨに座って以下のハンドが来ました。 sira_sawa Ｓ：ＫＱ Ｈ：Ｔ３ Ｄ：９８３ Ｃ：ＡＫ８７６３ １番手で１Ｃオープンしました。 左手パス。 パートナーが１Ｈレスポンスしました。 右手パス。 僕が２Ｃリビッドすると、パス、パス、パスでそのまま流れました。 僕の２Ｃです。 オークションは以下の通りとなりました。 Ｗ Ｎ Ｅ Ｓ ＲＨＯ sira ＬＨＯ Ｋさん １Ｃ Ｐ １Ｈ Ｐ ２Ｃ Ｐ Ｐ Ｐ／／ Ｋさん Ｓ：８６３２ Ｈ：Ａ７６５４ Ｄ：Ａ６５ Ｃ：５ ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ： Ｓ Ｓ： Ｈ： Ｅ Ｗ Ｈ： Ｄ：２ Ｎ Ｄ： Ｃ： Ｃ： sira_sawa Ｓ：ＫＱ Ｈ：Ｔ３ Ｄ：９８３ Ｃ：ＡＫ８７６３ 左手のオープニング・リードはＤ２でした。 ダミーが現れます。 エスタブリッシュしそうなスートがなく、勝ち負けがはっきりしています。 Ｓｐａｄｅ１つ、Ｈｅａｒｔ１つ、Ｄｉａｍｏｎｄ２つ負けて、さらに、 Ｃｌｕｂが３−３ブレイクなら１ルーザー、４−２ブレイクなら２ルーザーで１ダウンしそうです。 ダミーからＤＡを出してもしょうがないので、Ｄ５を引きました。 右手がＤＫで勝ち。 右手はＳＴをリターン。Ｄｉａｍｏｎｄを返されると終わっていますが、返してきません。 ないはずはないので、返しにくい形なのか、ＳＴが魅力的なリターンだったのでしょうか。 ＳＫをフォローすると左手がＳＡで勝ち。 Ｓ４を返してきます。Ｓ４−Ｓ３−Ｓ５−ＳＱで勝ちました。 ＣＡ、ＣＫとキャッシュすると、左手はＣ２、ＣＴ、右手はＣ４、Ｃ９とカバーしました。ダミーからＨ４捨て。 残りのＣＱＪが二人に分かれていそうです。Ｃ６をリードすると左手がショウアウト。 Ｓ７を捨てます。ダミーからＨ５捨て。右手がＣＪで勝ち。 右手は今度はＨＫにスイッチします。 ダミーのＨＡで勝ち、ダミーからＳ６をリードすると右手はＤ７捨て。 僕はＣ３でラフして、Ｃ７をリードして右手のＣＱを追い出します。 左手はＳｐａｄｅを守らなくてはいけないので、Ｓｐａｄｅは捨てられず、Ｄ４捨て。ダミーからＨ５捨て。 右手はＨＱをキャッシュし、ＨＪを続けました。 Ｋさん Ｓ：８ Ｈ：− Ｄ：Ａ６ Ｃ：− ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ： Ｓ Ｓ： Ｈ： Ｅ Ｗ Ｈ：Ｊ Ｄ： Ｎ Ｄ： Ｃ： Ｃ： sira_sawa Ｓ：− Ｈ：− Ｄ：９８ Ｃ：８ 僕はハンドのＣ８でラフします。 左手はＳｐａｄｅを捨てられず、ＤＪ捨て。 ダミーのＳ８は任務完了ですからＳ８捨て。 １２トリック目、ハンドからＤ８をリードすると左手からＤＱ、ダミーからＤＡ、右手からＤＴが落ちてきました。 最後は僕のＤ９がウイナーとなり、２メイク。＋９０点。 全体のハンドは以下の通りでした。 Ｋさん Ｓ：８６３２ Ｈ：Ａ７６５４ Ｄ：Ａ６５ Ｃ：５ ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ：ＡＪ９７４ Ｓ Ｓ：Ｔ５ Ｈ：９２ Ｅ Ｗ Ｈ：ＫＱＪ８ Ｄ：ＱＪ４２ Ｎ Ｄ：ＫＴ７ Ｃ：Ｔ２ Ｃ：ＱＪ９４ sira_sawa Ｓ：ＫＱ Ｈ：Ｔ３ Ｄ：９８３ Ｃ：ＡＫ８７６３ 右手がＤｉａｍｏｎｄをリターンさえしておけば、エントリーがなくなるのでスクイズとはなりませんでした。 裏は、２ＣｂｙＮ １ダウンさせ。＋１００点。＋５ＩＭＰ。
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負け予想 ２００９年１１月８日 リジョナル、チーム戦 ＢＯＡＲＤ：２７（７ｔｈ Ｒｏｕｎｄ） ＤＥＡＬＥＲ：Ｗ ＶＵＬ：Ｎ−Ｓ 今日もパートナーはＮさんです。 チームメイトはＮさん、Ｙさんです。 今日の最終ラウンドです。 ＮＯＲＴＨに座って以下のハンドが来ました。 sira_sawa Ｓ：８３２ Ｈ：ＱＴ７６４ Ｄ：Ｊ２ Ｃ：ＫＱ６ 右手が２番手で１Ｃオープンしました。 僕はパス。 左手が１Ｓレスポンス。 パートナーパス。 右手の２Ｃリビッドに左手が２ＮＴをビッドして、右手はパス。 左手の２ＮＴに決まりました。 オークションは以下の通りとなりました。 Ｗ Ｎ Ｅ Ｓ ＲＨＯ sira ＬＨＯ Ｎさん Ｐ １Ｃ Ｐ １Ｓ Ｐ ２Ｃ Ｐ ２ＮＴ Ｐ Ｐ Ｐ Ｐ／／ Ｎさん Ｓ： Ｈ： Ｄ： Ｃ： ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ： Ｓ Ｓ：Ａ４ Ｈ： Ｅ Ｗ Ｈ：Ａ３２ Ｄ： Ｎ Ｄ：７４ Ｃ： Ｃ：ＡＪ７５４３ sira_sawa Ｓ：８３２ Ｈ：ＱＴ７６４ Ｄ：Ｊ２ Ｃ：ＫＱ６ パートナーのオープニング・リードはＤＫでした。 ダミーが現れます。 ２ＮＴパスにはもったいないダミーです。 僕なら３ＮＴとレイズしそうですし、チームメイトも３ＮＴをビッドするでしょう。 ダミーからＤ４がフォローされ、僕はＤ２をフォローしました。 ２トリック目、パートナーはＨＪにスイッチ。ダミーのＨ２に僕はＨ６を出してカモンをします。 ディクレアラーがＨＫで勝ち。 ディクレアラーはハンドからＣ８をリードして、Ｃ８−Ｃ２−ＣＪ−ＣＱで僕が勝ちました。 僕はＤＪを返します。ＤＪ−ＤＱ−ＤＡ−Ｄ７でパートナーが勝ちました。 パートナーがＤＴをキャッシュします。ダミーからＣ３捨て。僕はＳ２捨て。 パートナーはＨ８へと再びスイッチしました。 どうやらディクレアラーのＤ９をエスタブリッシュさせてしまったようです。 ダミーのＨＡで勝ち、僕はＨ４でシグナルを完了させます。 ディクレアラーはダミーのＣＡをキャッシュ。ＣＡ−Ｃ６−Ｃ９−ＣＴとなります。 ＳＡ、Ｓ４とリードしてハンドのＳＫで勝ちます。さらにＳＱ、ＳＪとキャッシュ。 僕はＨｅａｒｔを２枚捨てます。パートナーは４順フォロー。 残り２トリック、ディクレアラーはＤ９をキャッシュします。 ディクレアラーはＣｌｕｂを持っていませんから、僕はＨＱを残してゆうゆうとＣＫを捨てます。 最後は僕のＨＱが勝ちました。２メイクされ。−１２０点。 全体のハンドは以下の通りでした。 Ｎさん Ｓ：９７６５ Ｈ：Ｊ８ Ｄ：ＡＫＴ８５ Ｃ：Ｔ２ ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ：ＫＱＪＴ Ｓ Ｓ：Ａ４ Ｈ：Ｋ９５ Ｅ Ｗ Ｈ：Ａ３２ Ｄ：Ｑ９６３ Ｎ Ｄ：７４ Ｃ：９８ Ｃ：ＡＪ７５４３ sira_sawa Ｓ：８３２ Ｈ：ＱＴ７６４ Ｄ：Ｊ２ Ｃ：ＫＱ６ ２メイクしかできないということは、３ＮＴは１ダウンであり、 おそらくチームメイトは３ＮＴ１ダウンであろうと予想してスコアをあわせたところ、 裏は、３ＮＴｂｙＥ ３メイク。＋４００点。＋７ＩＭＰ。 どうやって３ＮＴをメイクしたか聞いたところ、 Ｗ Ｎ Ｅ Ｓ Ｙさん ＯＰＰ Ｎさん ＯＰＰ Ｐ １Ｃ １Ｈ Ｘ Ｐ ２Ｃ Ｐ ２ＮＴ Ｐ ３ＮＴ Ｐ Ｐ Ｐ／／ ＤＫリードの後、同じような展開となり、 ＣＡをキャッシュしないでＳｐａｄｅを４勝すると、 ＯＰＰ Ｓ：− Ｈ：− Ｄ：８５ Ｃ：Ｔ Ｎさん Ｙさん Ｓ：− Ｓ Ｓ：− Ｈ：９ Ｅ Ｗ Ｈ：３ Ｄ：９ Ｎ Ｄ：− Ｃ：９ Ｃ：Ａ７ ＯＰＰ Ｓ：− Ｈ：Ｑ Ｄ：− Ｃ：Ｋ６ Ｄ９キャッシュ（Ｈ３捨て）にＮＯＲＴＨは板ばさみです。 実際にはＨＱを捨てて、Ｈ９がウイナーになったそうです。 ディフェンスは、ＮＯＲＴＨがＣＱで勝ったときにＨＱをリードしてストッパーを飛ばしておけば、 カウントが合っていないのでスクイズにかかりませんでした。 もしくは、ＳＯＵＴＨがＤＴの後、ＣＴをリードしておけばエントリーがなくなるのでスクイズにかかりませんでした。
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マッチポイントの罠２ ２００９年１１月７日 リジョナル、ＭＰ戦 ＢＯＡＲＤ：１（２ｎｄ Ｓｅｓｓｉｏｎ） ＤＥＡＬＥＲ：Ｎ ＶＵＬ：ＮＯＮＥ 後半の６ラウンド目です。 ＥＡＳＴに座って以下のハンドが来ました。 sira_sawa Ｓ：Ｊ９２ Ｈ：ＱＪ９７２ Ｄ：Ｋ２ Ｃ：８４３ 右手パス、僕もパスと続いて、左手が１Ｄオープンしました。 パートナーパス。 右手が１ＮＴレスポンス。 左手の２ＮＴに右手が３ＮＴへとレイズし、右手の３ＮＴに決まりました。 オークションは以下の通りとなりました。 Ｗ Ｎ Ｅ Ｓ Ｎさん ＲＨＯ sira ＬＨＯ Ｐ Ｐ １Ｄ Ｐ １ＮＴ Ｐ ２ＮＴ Ｐ ３ＮＴ Ｐ Ｐ Ｐ／／ Ｎさん Ｓ： Ｈ： Ｄ： Ｃ： ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ：ＫＴ７５ Ｗ Ｓ： Ｈ：Ａ３ Ｓ Ｎ Ｈ： Ｄ：ＱＪ９８７ Ｅ Ｄ： Ｃ：ＡＫ Ｃ： sira_sawa Ｓ：Ｊ９２ Ｈ：ＱＪ９７２ Ｄ：Ｋ２ Ｃ：８４３ 僕はしごく当然なＨＱをオープニング・リードに選びました。 ダミーが現れます。 ディクレアラーはダミーのＨＡで勝ちます。パートナーはＨ４をフォロー。 次にダミーからＤＱを流しました。僕はＤＫで勝ち、次のリードを考えます。 パートナーのＨ４は一番下で、ノンカモンのようです。 ディクレアラーがＨＡＴと持っているようであり、僕がＨリードすると降りこみになってしまいます。 ＳｐａｄｅはパートナーがＡＱを両方持っているなら損はしませんが、ＳＱしかないときは パートナーをフィネスにかけてしまいます。 １ＮＴを言ったディクレアラーはメジャーが４枚ないわけですから、マイナーを持っています。 Ｃｌｕｂはディクレアラーのメイン・スートかもしれません。 それでも僕は、無難なＥＸＩＴをしたかったので、トップオブナッシングのＣ８をリードしました。 僕のＣｌｕｂをエスタブリッシュしたいわけではなく、無難なＥＸＩＴを示すためです。 ダミーのＣＫで勝ち、ディクレアラーはＣＡもキャッシュします。 ダミーのＤ７をリードしてハンドのＤＡで勝ちました。 ハンドからＣＪをリードしてきます。 ダミーからＳ５捨て。パートナーがＣＱで勝ちます。 もちろんＨｅａｒｔリターンが来るのかと思いきや、Ｃｌｕｂがリードされ、ディクレアラーがＣＴで勝ちました。 僕はＨ２捨て。ダミーからはＳ７捨て。 ディクレアラーはＤｘをリードしてダミーのＤ８が勝ちました。僕もパートナーもＨｅａｒｔを捨てます。 ＤＪ−Ｈｘ−ＤＴ−Ｓ２と続きます。 ダミーの最後のＤ９にパートナーはＳ３捨て。ディクレアラーはＳ４捨て。 僕はＨｅａｒｔを守らなければなりませんからＳｐａｄｅを捨てますが、パートナーはＳｐａｄｅに何かしら持っているはずです。 僕はブロックしないようにＳＪを捨てました。 するとディクレアラーはダミーからＳＴをリードします。 パートナーからＳＱが出てきて、僕はＳ９をフォロー。ＳＱが勝ちました。 パートナーはＳＡをキャッシュして、ディクレアラーはＨｅａｒｔ捨て。ダミーのＳＫが落ちます。 パートナーの最後のカードはもちろんＳｐａｄｅで、コントラクトを１ダウンさせました。 全体のハンドは以下の通りでした。 Ｎさん Ｓ：ＡＱ８３ Ｈ：８６４ Ｄ：６３ Ｃ：Ｑ７６２ ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ：ＫＴ７５ Ｗ Ｓ：６４ Ｈ：Ａ３ Ｓ Ｎ Ｈ：ＫＴ５ Ｄ：ＱＪ９８７ Ｅ Ｄ：ＡＴ５４ Ｃ：ＡＫ Ｃ：ＪＴ９５ sira_sawa Ｓ：Ｊ９２ Ｈ：ＱＪ９７２ Ｄ：Ｋ２ Ｃ：８４３ ディクレアラーは「ＳＪか、、ジャストメイクが１ダウンになった。」とつぶやいています。 一体何がおきていたのでしょう。 最後の３枚はこうなっていました。 Ｎさん Ｓ：ＡＱ８ Ｈ：− Ｄ：− Ｃ：− ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ：ＫＴ Ｗ Ｓ：６ Ｈ：３ Ｓ Ｎ Ｈ：ＫＴ Ｄ：− Ｅ Ｄ：− Ｃ：− Ｃ：− sira_sawa Ｓ：９ Ｈ：Ｊ９ Ｄ：− Ｃ：− ディクレアラーは僕がＳＡＪからＳＪを捨てたと推測したのです。 もしそうなら僕がＳＡで勝った後、ディクレアラーのＨＫＴに打ち込みになって４メイクされていました。 ディクレアラーはＨＫを取れば３メイクだったものを ４メイクを狙いにいって１ダウンしたのです。 マッチポイント特有の結果となりました。 パートナーがＣＱで勝った後、Ｈｅａｒｔを返していればスローインとはなりえないので３メイクされていたでしょう。
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マッチポイントの罠１ ２００９年１１月７日 リジョナル、ＭＰ戦 ＢＯＡＲＤ：２５（１ｓｔ Ｓｅｓｓｉｏｎ） ＤＥＡＬＥＲ：Ｎ ＶＵＬ：Ｅ−Ｗ 今日のパートナーはＮさんです。 前半のラスト・ラウンドです。 ＥＡＳＴに座って以下のハンドが来ました。 sira_sawa Ｓ：ＫＱ６ Ｈ：Ｑ８ Ｄ：ＡＫＪ６３ Ｃ：５３２ ２番手で１ＮＴオープンしました。 左手パス。 パートナーが２Ｄをビッドします。これはトランスファーの約束です。 右手のパスの後、僕が２Ｈをトランスファーを完了させると、 パートナーは次に２ＮＴをビッド。 僕はＡＫＪの５枚Ｄｉａｍｏｎｄが魅力的ですが、堅実にパスをしました。 コントラクトは僕の２ＮＴに決まりました。 オークションは以下の通りとなりました。 Ｗ Ｎ Ｅ Ｓ Ｎさん ＲＨＯ sira ＬＨＯ Ｐ １ＮＴ Ｐ ２Ｄ＊ Ｐ ２Ｈ Ｐ ２ＮＴ Ｐ Ｐ Ｐ／／ ２Ｄ・・・トランスファー。Ｈｅａｒｔ５枚以上。 Ｎさん Ｓ：Ｔ８５ Ｈ：ＫＪ６５４ Ｄ：Ｑ８ Ｃ：Ｑ７６ ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ： Ｗ Ｓ： Ｈ： Ｓ｜Ｎ Ｈ： Ｄ： Ｅ Ｄ： Ｃ：８ Ｃ： sira_sawa Ｓ：ＫＱ６ Ｈ：Ｑ８ Ｄ：ＡＫＪ６３ Ｃ：５３２ 左手のオープニング・リードはＣ８でした。 ダミーが現れます。 いきなりＣｌｕｂがピンチです。 左手のＣ８は大きいＣｌｕｂですが、トップオブナッシングではないでしょう。 僕のハンドに小さいＣｌｕｂがたくさんありますからＣ８が４ｔｈベストなのでしょう。 左手がＡＫＴ８、ＡＫ９８、ＡＫＪ８からのリードなら、今ダミーからＣＱをプレイすることで勝てます。 しかしそれよりはＣＡＫが別れている方が確立が確率が高いはずで、 ダミーからＣ６をプレイしたときに、右手はＣ８をダック、もしくはＣＴなどをプレイして勝てるのに、 状況が不明なためＣＫ（ＣＡ）を出してしまうかもしれません。 僕はダミーからＣ６を指示しました。 右手からＣＡが出てきました。成功です！ 右手はＣＴをリターン。まさしく予定通りの展開です。 左手は明らかにぎこちないしぐさでＣＫを取り、Ｃｌｕｂを返します。 ダミーのＣＱが勝ち、右手はショウアウト。Ｈ２を捨てました。 左手はＫＪ９８ｘと持っていて、パートナーがＣＴで勝てたのに、ＣＡをプレイしてしまったことにいち早く気づいたのです。 僕はようやくウイナーを数えられるようになりました。 Ｃｌｕｂ１つ、Ｄｉａｍｏｎｄはほとんど５つ。ＨＡを追い出せばＨｅａｒｔで２つ増えますから、 ウイナーは８つになります。 しかし、ＨＡを追い出した後、最大でＣｌｕｂ２つ、ＳＡと４つ負ける可能性が高く、６トリックを失い１ダウンとなってしまいます。 ですが、他にプランはないですし、ＣＱが取れたことを考えれば１ダウンで手を打っても悪くはないはずです。 僕はダミーからＨ４をリードしてハンドからＨＱを出すと、左手がＨＡで勝ちました。 左手は当然２つのＣｌｕｂをキャッシュします。 僕は両方のハンドから２枚ずつ捨てなければなりません。 ダミーからＳｐａｄｅを２枚捨てるのでは、いかにもＳｐａｄｅが弱そうと言っているようなものです。 僕はダミーからＨｅａｒｔを２枚捨て、ハンドからＨｅａｒｔとＳｐａｄｅを捨てることにしました。 Ｎさん Ｓ：Ｔ８５ Ｈ：ＫＪ Ｄ：Ｑ８ Ｃ：− ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ： Ｗ Ｓ： Ｈ： Ｓ｜Ｎ Ｈ： Ｄ： Ｅ Ｄ： Ｃ： Ｃ： sira_sawa Ｓ：ＫＱ Ｈ：− Ｄ：ＡＫＪ６３ Ｃ：− 右手はＤ２とＳ２を捨てました。 もしＳｐａｄｅリードがこなければ、ＤＱでダミーに入りＨＫＪの下にＳＫＱを捨てて、 残りのＤｉａｍｏｎｄを全て取る魂胆ですが、 右手がしっかりＤｉａｍｏｎｄノンカモンを出していますので、 さすがにＤｉａｍｏｎｄが来ることはないでしょう。 左手の次のカードはＨＴでした。 ＨＪでＳＱを捨て、ＨＫでＳＫを捨てます。後はＤｉａｍｏｎｄを５連勝して２メイク。ジャスト。 全体のハンドは以下の通りでした。 Ｎさん Ｓ：Ｔ８５ Ｈ：ＫＪ６５４ Ｄ：Ｑ８ Ｃ：Ｑ７６ ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ：Ａ３ Ｗ Ｓ：Ｊ９７４２ Ｈ：ＡＴ９７ Ｓ｜Ｎ Ｈ：３２ Ｄ：Ｔ４ Ｅ Ｄ：９７５２ Ｃ：ＫＪ９８４ Ｃ：ＡＴ sira_sawa Ｓ：ＫＱ６ Ｈ：Ｑ８ Ｄ：ＡＫＪ６３ Ｃ：５３２ ＳＡは左手が持っていました。 左手はシグナルをＳＡを取れば１ダウンなのは判っていたものの、 １ダウンでは物足りず、２ダウンを狙ってＳＡを取らなかったのでしょう。 ２ＮＴの結果は、次の通りでした。 ２ダウンさせ １４ＭＰ／１９ＭＰ １ダウンさせ ８ＭＰ／１９ＭＰ ２メイクされ ２．５ＭＰ／１９ＭＰ
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ロー・コントラクト ２００９年１１月３日 セクショナル、チーム戦 ＢＯＡＲＤ：３（２ｎｄ Ｓｅｓｓｉｏｎ） ＤＥＡＬＥＲ：Ｓ ＶＵＬ：Ｅ−Ｗ 後半の５ラウンド目です。 ＥＡＳＴに座って以下のハンドが来ました。 sira_sawa Ｓ：Ａ５２ Ｈ：Ｊ３２ Ｄ：Ａ５３ Ｃ：ＡＴ５４ 右手が３番手で１Ｓオープンしました。 僕がパスをすると、続く二人もパスをして、右手の１Ｓに決まりました。 オークションは以下の通りとなりました。 Ｗ Ｎ Ｅ Ｓ Ｔさん ＲＨＯ sira ＬＨＯ Ｐ Ｐ １Ｓ Ｐ Ｐ Ｐ／／ １Ｓをダウンさせるためにはディフェンスはたくさんトリックを取らなければなりません。 たくさんトリックを取る最も現実的な方法は、 ディフェンスのフィットを見つけ、機会あればそれをリードしてディクレアラーにラフを迫るディフェンスです。 ディクレアラーにたくさんトランプがあるとうまくいきませんから、 パートナーに３〜４枚のＳｐａｄｅを期待します。 僕は一番長いＣｌｕｂをリードすることにしました。もちろんＣＡです。 Ｔさん Ｓ： Ｈ： Ｄ： Ｃ： ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ：７６ Ｗ Ｓ： Ｈ：Ｋ６５ Ｓ―Ｎ Ｈ： Ｄ：ＪＴ９７ Ｅ Ｄ： Ｃ：Ｊ６３２ Ｃ： sira_sawa Ｓ：Ａ５２ Ｈ：Ｊ３２ Ｄ：Ａ５３ Ｃ：ＡＴ５４ ダミーが現れます。 ダミーはバランスしていて、ダミーでラフできるスートはなさそうです。 ダミーからＣ２、パートナーはＣ７、ディクレアラーからＣＫが落ちました。 ＣＫがシングルトンならリードは当たりです。 ＣＴを続けるとＣＴ−Ｃ３−Ｃ８−ラフとなりました。 最高の出だしです。 ディクレアラーはハンドからＨ７をリードしてダミーのＨＫをプレイすると、パートナーがＨＡで勝ち。 パートナーからＣｌｕｂはリードできません。 パートナーはＨ４をリターンしました。ディクレアラーがＨＱで勝ち。僕はＨ３。 僕のＨＪがエスタブリッシュしました。 次にディクレアラーはＳＱをリードしてきます。 僕はＳ２をプレイして、パートナーがＳＫで勝ちました。 パートナーはＤ２をリード。Ｈｅａｒｔの方がリードしやすいのにリードしないのは Ｈｅａｒｔがもうないからなのでしょう。 ディクレアラーのＤ４プレイに僕はＤＡで勝ち、Ｃ５をリードします。 ダミーのＣ６にパートナーはＣ９をプレイし、ディクレアラーがＳ８でラフ。 ＳＪをリードしてきます。僕はＳＡで勝ち、Ｃ４をリードします。 パートナーのＣＱにディクレアラーはＨ８捨て。パートナーのＣＱが勝ちました。 どうやらディクレアラーはトランプがあと１枚しかなく、ラフをあきらめたようです。 パートナーのＤｉａｍｏｎｄリードにディクレアラーがＤＫで勝ちます。 ディクレアラーのＨＴリードに僕がＨＪで勝ち、パートナーがＤｘを捨てました。 Ｄ３をリードするとパートナーからＤＱ。ディクレアラーがこれをＳＴでラフしますが、 最後のトリックはディフェンスが１枚ずつトランプが残る結果となりました。 ２ダウンさせ。＋１００点。 全体のハンドは以下の通りでした。 Ｔさん Ｓ：Ｋ９３ Ｈ：Ａ４ Ｄ：Ｑ８６２ Ｃ：Ｑ９８７ ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ：７６ Ｗ Ｓ：ＱＪＴ８４ Ｈ：Ｋ６５ Ｓ―Ｎ Ｈ：ＱＴ９８７ Ｄ：ＪＴ９７ Ｅ Ｄ：Ｋ４ Ｃ：Ｊ６３２ Ｃ：Ｋ sira_sawa Ｓ：Ａ５２ Ｈ：Ｊ３２ Ｄ：Ａ５３ Ｃ：ＡＴ５４ ディクレアラーはＤＫで勝った後、ＳＴをプレイすれば１ダウンですみましたが、それでもダウンはしています。 裏は、２ＳｂｙＮ ２メイク。＋１１０点。＋５ＩＭＰ。
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人生の分かれ道 ２００９年１１月３日 セクショナル、チーム戦 ＢＯＡＲＤ：５（１ｓｔ Ｓｅｓｓｉｏｎ） ＤＥＡＬＥＲ：Ｎ ＶＵＬ：Ｎ−Ｓ 今日のパートナーはＴさんです。 チームメイトはＹさん、sallychanさんです。 前半の５ラウンド目です。 ＮＯＲＴＨに座って以下のハンドが来ました。 sira_sawa Ｓ：Ａ９３ Ｈ：ＡＴ９５ Ｄ：ＡＴ４ Ｃ：ＫＱ７ １７ＨＣＰのバランス・ハンドです。 １番手で１ＮＴオープンしました。 左手パス。 パートナーはしばらく考えてからパス。 右手もパスをして、僕の１ＮＴに決まりました。 オークションは以下の通りとなりました。 Ｗ Ｎ Ｅ Ｓ ＲＨＯ sira ＬＨＯ Ｔさん １ＮＴ Ｐ Ｐ Ｐ／／ Ｔさん Ｓ：Ｔ７６ Ｈ：ＫＪ６ Ｄ：Ｋ５２ Ｃ：Ｊ８３２ ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ：４ Ｓ Ｓ： Ｈ： Ｅ｜Ｗ Ｈ： Ｄ： Ｎ Ｄ： Ｃ： Ｃ： sira_sawa Ｓ：Ａ９３ Ｈ：ＡＴ９５ Ｄ：ＡＴ４ Ｃ：ＫＱ７ 左手のオープニング・リードはＳ４でした。 パートナーは「人生の分かれ道」と言ってダミーを広げます。 これで人生が変わってしまうことはありませんので、 せいぜい「運命の分かれ道」です。 確かにインビテーションするかどうか境界線上のハンドです。 チーム戦で微妙なジャッジの場合には、相手チームのＳＯＵＴＨがどうしそうか考えて、 同じ行動をするという手もあります。 相手チームのＳＯＵＴＨはインビテーションしそうであり、ＮＯＲＴＨは間違いなく乗ります。 ３ＮＴがメイクするハンドなら大きくマイナス、 ３ＮＴがダウンするハンドならややプラスとなります。 メイクかダウンかは、ジャッジをしたパートナーがツイているかどうかでしょう。 ウイナーはＳｐａｄｅ１つ、Ｈｅａｒｔ２つ、Ｄｉａｍｏｎｄ２つに加え、 ＣＡを追い出せばＣｌｕｂで２つ確保できるので、１ＮＴは楽勝です。 ＨＱの２ＷＡＹフィネスを当てればトリックが増えますが、僕は当てる自信がないので後回しにします。 ダミーからＳ６を引き、右手のＳＪにハンドのＳＡで勝ちました。 ハンドからＣＫを出すと左手がＣＡで勝ち。 ＳＫ、ＳＱとキャッシュして右手がショウアウトしました。 しまった左手が５枚Ｓｐａｄｅを持っていたようです。 Ｓｐａｄｅをホールド・アップするのを忘れていました。 しかしよく考えたらＣＡを持っていたのは左手です。ホールド・アップしても結果は同じだったようです。 しかも、ＣＡとＳｐａｄｅ４つを取られて３ＮＴならダウンしていました。 どうやら今日はツイているようです。 ４順目のＳｐａｄｅにダミーからＤ２を捨て、右手はＤｘ捨て。ハンドから何を捨てるか検討します。 左手はＳＫＱとＣＡを持っていました。 大部分のアナーを左手が持っていましたからＨＱは右手にありそうです。 ＨＱを右手にマークしますが、右手がさらに４枚Ｃｌｕｂを持っているならフィネスをしなくてよさそうです。 左手がＣＫにすぐＣＡと上がったこと、Ｓｐａｄｅ５枚あったことから右手がＣｌｕｂ４枚はありえそうです。 ＤｉａｍｏｎｄとＣｌｕｂのウイナーを全てキャッシュすると右手が捨てるものに困るはずです。 ということでハンドからはＤ４を捨てます。 最後のＳｐａｄｅにダミーからＨＪ捨て。右手はＤｘ捨て。ハンドからＨ５を捨てます。 右手はＣｌｕｂもＨｅａｒｔも１枚も捨てていません。捨てたのはＤｉａｍｏｎｄ３枚です。 左手はＣ９でＥＸＩＴ。これをハンドのＣＱで勝ちます。 Ｃ７をリードすると左手がショウアウト。ダミーのＣＪで勝ち。 ＤＡ、ＤＫとキャッシュしてダミーで勝つと、右手はＤＫにＨｘを捨てました。 ダミーのＨＫをキャッシュします。両方フォロー。 Ｔさん Ｓ：− Ｈ：６ Ｄ：− Ｃ：８ ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ： Ｓ Ｓ： Ｈ： Ｅ｜Ｗ Ｈ： Ｄ： Ｎ Ｄ： Ｃ： Ｃ： sira_sawa Ｓ：− Ｈ：ＡＴ Ｄ：− Ｃ：− 右手に残った２枚のカードは、ＣｌｕｂとＨｅａｒｔです。 Ｈ６をリードしてＨＱが出なかったら右手はＨＱがありませんからＨＡを取ればよいのです。 実際にはＨ６をリードすると右手からＨＱが出たので残り全部取れました。 ２メイク。＋１２０点。 全体のハンドは以下の通りでした。 Ｔさん Ｓ：Ｔ７６ Ｈ：ＫＪ６ Ｄ：Ｋ５２ Ｃ：Ｊ８３２ ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ：ＫＱ８４２ Ｓ Ｓ：Ｊ５ Ｈ：８７４ Ｅ｜Ｗ Ｈ：Ｑ３２ Ｄ：Ｑ８３ Ｎ Ｄ：Ｊ９７６ Ｃ：Ａ９ Ｃ：Ｔ６５４ sira_sawa Ｓ：Ａ９３ Ｈ：ＡＴ９５ Ｄ：ＡＴ４ Ｃ：ＫＱ７ 裏は、３ＮＴｂｙＮ ２ダウンさせ。＋２００点。＋８ＩＭＰ。
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５ＤＸにまつわるエトセトラ ２００９年１１月１日 セクショナル、チーム戦 ＢＯＡＲＤ：２７（２ｎｄ Ｓｅｓｓｉｏｎ） ＤＥＡＬＥＲ：Ｓ ＶＵＬ：ＮＯＮＥ 今日のパートナーはＮさんです。 チームメイトはＮさん、Ｙさんです。 午後のセッションの２ラウンド目です。 ＮＯＲＴＨに座って以下のハンドが来ました。 sira_sawa Ｓ：Ｋ３ Ｈ：３ Ｄ：ＡＱ９８７ Ｃ：ＪＴ８４３ パートナーが１番手で１Ｈオープンしました。 スタンダードの約束なので、僕は最初に２Ｄレスポンスできますが、 パートナーが２Ｈをリビッドしたとき、３Ｃを言えるほどは強くありません。 ２ＮＴがふさわしそうです。 ところが、右手が１Ｓオーバーコール。 状況が変わりました。 右手はおそらくＳＡを持っているので、僕のＳＫは活きます。 そして、オポーネントにフィットがあれば、こちらにもあるはずです。 ２Ｄをビッドし、次は必要に応じてＣｌｕｂをビッドすることにしました。 ２Ｄをビッドすると、左手が２Ｈとキュービッドします。 するとパートナーが４Ｄへとジャンプ。単なる競り合いではなく、よいハンドを示しているはずです。 右手パス。 パートナーはＨｅａｒｔとＤｉａｍｏｎｄをたくさん持っているビッドをしており、 ゆえにＣｌｕｂは短いことが判ります。 オポーネントはＳｐａｄｅに点数があるようですので、パートナーはＳｐａｄｅ以外に点数を持っていることになり こちらの無駄点はほとんどなさそうです。 僕は５Ｄをビッドし、これが最終コントラクトに決まりました。 オークションは以下の通りとなりました。 Ｗ Ｎ Ｅ Ｓ ＲＨＯ sira ＬＨＯ Ｎさん １Ｈ １Ｓ ２Ｄ ２Ｈ ４Ｄ Ｐ ５Ｄ Ｐ Ｐ Ｐ／／ Ｎさん Ｓ：６４ Ｈ：ＡＫ９８７ Ｄ：ＫＪ４３２ Ｃ：９ ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ：Ａ Ｓ Ｓ： Ｈ： Ｅ Ｗ Ｈ： Ｄ： Ｎ Ｄ： Ｃ： Ｃ： sira_sawa Ｓ：Ｋ３ Ｈ：３ Ｄ：ＡＱ９８７ Ｃ：ＪＴ８４３ 左手のオープニング・リードはＳＡでした。 ダミーが現れます。 １１ＨＣＰであるものの５−５で欲しいところだけ持っているという良いダミーです。 そういえば左手がキュービッドしていたので１０ＨＣＰありそうです。 右手は、引き算すると９ＨＣＰのオーバーコールということになります。 ＳＡもない、ＳＫもない、点数もない、ひどいオーバーコールです。 おかげで僕はＳＡというありがたいリードをもらって、９９％メイク確定です。 もし、オープニング・リードがＣｌｕｂで、右手に入り、右手からＳＱをリードされると 開幕３連敗で１ダウンしているところでした。 ダミーからＳ４、ハンドからＳ３をフォローしてＳＡ勝ち。 Ｓｐａｄｅが続きこれをハンドのＳＫで勝ちます。 ＤＡに両方フォローし、Ｄ７をリードしてダミーのＤＫで勝ちクレームします。 ＨＡＫキャッシュし、Ｃｌｕｂを１つ負けてクロスラフします。 ジャストメイク。＋４００点。 全体のハンドは以下の通りでした。 Ｎさん Ｓ：６４ Ｈ：ＡＫ９８７ Ｄ：ＫＪ４３２ Ｃ：９ ＬＨＯ ＲＨＯ Ｓ：ＡＪ２ Ｓ Ｓ：ＱＴ９８７５ Ｈ：Ｔ６４ Ｅ Ｗ Ｈ：ＱＪ５２ Ｄ：Ｔ６ Ｎ Ｄ：５ Ｃ：ＡＱ７６５ Ｃ：Ｋ２ sira_sawa Ｓ：Ｋ３ Ｈ：３ Ｄ：ＡＱ９８７ Ｃ：ＪＴ８４３ 裏は、５ＤＸｂｙＳ ５メイクされ。−５５０点。−４ＩＭＰ。 こんなところで５ＤＸがメイクしていました。